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ひょんなことから、50の手習いで

水泳を始めることになったのは、

かれこれ8年近く前。

仕事をしながら、よく通ったものだと思う。

 

学校の授業以外習ったことはなく、

中学校に入っていた陸上部の顧問から、

「使う筋肉が違うから水泳はしたらあかん。」

と言われたことがトラウマになり、

まったく泳ぎとは無縁の生活をしてきた。

クロールらしきものは少し泳げたが、

長年のブランクがあり、

25メートル息継ぎができず、死ぬ思いだった。

 

教えてくれるコーチは、みんな若く、

幼い頃からスイミングに通うのは普通の時代の人。

「物心つくころには泳いでいた。何で泳げない

のかわからない。」と言うコーチもいた。

こっちは、「物忘れが始まった」頃から泳ぎ始め

たんだから、一緒にしてもらいたくない。

 

「お金払って何でこんなしんどい思いせな

あかんの。」と思うこともあり、

スイミングに行く途中、あまりの嫌さに

吐き気がしたこともあった。

でも、水の中って、お腹の中の羊水に浮かんでる

みたいで、リラックスできる。

結構泳ぐことが好きだったんだな。

 

今は、4種目全部泳げるようになって、

だんだん早く泳げるようになって、

距離も泳げるようになってきた。

 

人間いくつになっても、進化するもんだなと

つくづく思う。

今は、より長い距離を泳げるように挑戦中。

人間の伸びしろっていつまであるんだろう

って、挑戦したい気持ちもあるが、

プールの中で息絶えて、迷惑かけないようにだけは

しようと思う。