こんにちは、ケアショップKです。
先日、富士スピードウェイで行われるWECのチケットをいただくという
とってもとってもありがた~い出来事があり富士へ行ってきました。
WEC
日本ではまだまだ馴染みの薄いレースではありますが
ヨーロッパではとても有名なレース
ル・マン24時間、といえば聞いたことがある方も多いでしょう。
そのレースが日本に来るそしてそのチケットをいただいた
これはほんとにありがたい、感謝してもしきれないほどうれしい出来事でした。
この感謝の気持ちを表すには、このレースをめいっぱい楽しむのがイチバンっ
というわけで、
土曜の夜、仕事を定時で切り上げて(切り捨てて?)夜行バスに乗りました。

ネオンきらめく天王寺を出発し、
10時間かけて御殿場へ向かいます
途中、沼津あたりで雨が強くなり、
あっという間にばしゃばしゃと音がするほど、横なぐりの大雨に
というわけで、「ザ・悪天候」シーズン2の始まりです・・・
WECの正式名称はFIA世界耐久選手権。
耐久レース=長い時間を走る、というわけで
今回は11時スタートの6時間耐久レース。

スタート前になっても雨は降り続き
コース上もかなりの水量
スタートの時間を迎えたものの、雨はさらに強く降りだしてしまい・・
ここでマメ知識
サーキットで大雨が降ると、たちまちマシンはハイドロ状態になります。
通常、クルマはタイヤを路面に吸着させて走っていくものですが
大雨が降るとタイヤと路面の間に水の膜ができてしまい、
タイヤは水の上を走っている状態、
クルマが氷の上を滑っているような状態になってしまいます。
ブレーキやハンドルが効かなくなり、非常に危険なんですね~
で、様子を見るために、先導する車両のもと、スロー走行をしたのちスタート
するはずが、雨がどんどん強くなったため

8周のスロー走行ののち
レース中断
全車コース上にクルマを停めて
再開を待つことに
再開の判定は1時間後。
1時間後って・・それまで何をしとけばいいのやら

こんな大雨・・
悪天候にもほどがある
というものでしょう

その後も雨は降り続き

しかも、霧
これじゃ、どう考えても
レースなんてできないでしょう
と、思いきや

10分後には
あっという間に霧が
なくなって
山の天気は変わりやすい、
まさにその通り
雨も小降りになった13時30分、待ちに待った再スタート。
路面状況が悪いので、先導車両のもとスロー走行しながらスタート
するはずが、様子を見ているうちにまたもや大雨に

16周のスロー走行ののち
レース中断
またもや、全車コース上に
クルマを停めて
再開を待つことに
もぉね、レースのやってないサーキットでやることといえば
寝るか、食べるか、歩くかしかないんですよ。
で、わたしもとりあえず居眠りをし、カレーを食べ、かっぱえびせんを食べ
それでもレースが始まらないので、ぶらぶらあてもなく歩くことに

サーキットの裏では
なぜかロックコンサート。
・・誰?

WEC王者、アウディのブースは
さすがに豪華。
そしてセンスがいい!

ブースの中央には
映像が流れるようになっていて

レースの映像が
ドキュメンタリー調に
流れます

 
思わず見入ってしまう
かっこよさ


おぉっ、男前発見
R8 Spyder

値段は・・
いち、じゅう、ひゃく、せん、まん、
じゅうまん、ひゃくまん、
せ、せんまん
2553まんえん

世界中を巡って
日本が第6戦め

そんなこんなで、次のレース再開は15時35分に決定。
レースを待つ小林可夢偉選手が、インタビューでこんなことをいいました。
「死ぬ気でやったら、この状態でもレースでけへんことはないですけど
それをやったら多分、ゴールの時には誰もおらんようになると思います。
待ってくれてる観客の皆さんには本当に感謝しています。
できれば、レース再開まで待っててほしいけど、
寒いから、風邪を引きそうな人は無理をしないで帰ってください。
ほんま、身体は大事ですから、無理をせんといてください」と。
こちらも、夜行バスで富士まで来て、
これだけ待って引きさがることはできません。
待ちますよ、ええ待ちますとも
再スタートすれば、17時までの6時間耐久レースが、
残り1時間半の超スプリントレースに大変身。
これはおもしろくなりそうっ
期待が高まります

再開の時刻が近付くにつれ
嘘のように霧がなくなり
雲がひいていきました

今だ!
今しかない!!
今スタートしないと
もうスタートできないよ!!


ほんとにそんな雰囲気でした。
でも、悲しいことに、レーシングカーは普通のクルマと違い
エンジンかけて、はいGO!というわけにはいきません。
いろんな部分に少しずつ熱を入れ、準備運動をしてやらないと動かないのです。
この時、まだ15時すぎ。
各チームは15時35分のスタートに向け準備運動を終えてない状態なので
まだスタートができません
で、予想通り15時30分

再び霧で真っ白
そして雨・・

当然15時35分、スタートできず
そして、まさかのレース終了
え、レース終了ってレースしてませんけど・・
ぽか~んでした。
一年に一回だけ、日本で開催されるこのレース、
楽しみにして、この悪天候のなか、再スタートを待ち続けたたくさんの観客。
スタートするはずだった時刻から4時間35分。
今回は、まさに観客にとっての耐久レースだったように思います
レースを観に来て
一周も全開で走るクルマを見られなかったわけですから
こんなことってあり??マジで??
でも、終わったものはしょうがない
仕方なく帰りました
今回の目的は
世界耐久選手権を初めて観戦すること
そして、ベンちゃん、アンドレ、デュバルのサインをもらうことでした。
WECのいちばん強いアウディのチームにいる6人のドライバーのうち
ベンちゃん、アンドレ、デュバルは日本育ちのドライバー
ヨーロッパから日本へ来て、日本ですっごく頑張って一流のドライバーになって、
ヨーロッパで認められてアウディのワークスドライバーになった3人。
わたしたちファンにとっても、それは誇りです
今までわたしも、写真を撮ってもらったりサインをもらったりしてきたけれど、
どうしてもアウディのドライバーとしての3人にサインをもらいたかった。
今回残念ながら、レースを見ることはできなかったけれど
サインをもらうことはできました

一生の
宝物です
最後になりましたが、
今回チケットをいただいたことに心から感謝しています。
ありがとうございました
さて、さてさて11月末、再び富士スピードウェイに行きます。
次こそは美しい富士山が拝めますように。
「ザ・悪天候」シーズン3をお届けすることがないように、祈るばかりです・・
 
それではまた、お会いしましょう