こんにちは、青山ケアショップKです

5月のブログは盛り上がるはずだった!

それなのに、あぁそれなのに

『SUPER GT 第3戦鈴鹿』→延期

『PSYCHOVISION hide MUSEUM Since 2000』→中止

このご時世 当たり前といえば当たり前やけど

でも・・楽しみにしてた!休みも取ってた!

残念すぎる~

てなわけで、今回は全く方向転換をしまして

『今、コロナに感染したらどうなるか』をテーマに

高齢者の両親を持つ家族の視点で体験記を書きます

今コロナに感染すると大変!

感染することを想定して準備をしといたほうがいい!

っていうのが少しでも伝われば幸いです

長いですが、めちゃ長いですが

よかったら読んで下さい

※内容はあくまでも個人の視点です。参考程度にお役立てください

 

両親がコロナに感染しました

ほんとにいきなりやってきます。この事態

ふたりとも7度~8度台の発熱

カロナールと頓服薬を処方され他に治療はなし

保健所から連絡をもらい入院の意思確認・自宅療養かホテル療養かを尋ねられ

自宅療養を選んだ、と母から連絡をもらいました

 

→保健所の方は詳しく分かりやすく説明をして下さいますが

発熱あり体調不良の高齢者には、聞き取りや判断が難しい場合も

実際母は、入院したいと返事をすればすぐ入院させてくれると勘違いしていました

自宅かホテルかと突然言われても判断が難しく

このやり取りの時点で家族の介入が必要だと感じました

 

自宅療養を選んだのは、夫婦二人暮らしで他との隔離が容易だったことと

自宅にいればある程度自由がきくから、という判断でした

父は症状が軽く、発熱はあるものの寝込むほどではなかったのですが

母は4日目くらいから、片側の頭~耳~首に痛みを訴えるようになり

翌日には耳が聴こえにくいと言い出しました

身体中に痛みあり、それでも熱は8度台程度。症状の割に熱は低めでした

5日目頃から咳が出だしました

糖尿以外にも喘息の持病がある母。この時点でSPO2は95。

本人はもうよれよれ状態でしたが、バイタルは良くもなく悪くもなく

保健所の方に相談しても、今の状態ではまだ入院できないとの事でした

 

→入院ができない、という現実に焦りだしたのがこの頃です

状態は悪くなっていくのに

カロナールと頓服薬を飲む以外に施しようがない

入院はともかく、通院すらできない状態(通院先が受け入れてくれない)

今喘息発作が出たら、今呼吸困難になったら

ここでこのまま死ぬのか?

本人が苦しんで息絶えるのを家族は見てるしかないのか?

大げさですが、家族の心境はこんなカンジでした

自分もそうですが、喘息の既往があると

発作が出ても病院に行けない、入院もできない

でも咳が出る、息苦しい、発作がでるかも、という状況に

必要以上の恐怖を感じずにはいられませんでした

 

保健所の方にいろいろ相談させていただいた結果

入院への一番の近道はホテル療養だと教えていただきました

病状が悪化しても、家から入院することは、今は極めて難しい

まだホテルにいるほうが、入院できる可能性は高い と

そして母は、最悪の状態のままホテルに移動することになりました

ホテルに移動する、と決まればあとは保健所の方が段取ってくれます

時間は指定されますが、家まで迎えの車が来てくれました

車は乗り合いで、他にホテル療養をする方と一緒に送っていただきました

 

→この時点で家族としては、というかわたし個人的には

最悪の事態も覚悟をしました

安定している状態ならまだしも、こんな状態でのホテル療養

そもそも荷物は、何をどのくらい持っていけばよいのかわかりません

衰弱してたので、ポカリスエットなどの飲料を多めに荷物に入れました

でもこれが、本人には非常につらかったようで‥

 

ホテルにつくと、自分で荷物を降ろして部屋に移動せねばならず

高熱の母は、飲料入りの重いスーツケースを降ろせず

同乗していた若い子が手伝ってくれたとの事(ありがとね~(TдT))

スーツケースを押しながらやっとの思いで部屋にたどり着き

誰かが手伝ってくれることもなくひとりで、本当に大変だったようです

看護師さんが連絡を下さり、定期的に様子を確認してもらうのですが

方法がよくわからず、電話での確認をお願いしたといいます

食事はそのつど1階まで移動せねばならず、

15分経過すると破棄されるため、よろよろ移動をしたものの

ただ通常食が喉を通る状態でもなく‥

周りは無症状や軽度な若い人がほとんどだったそうです

歩くのもままならない状態で

ビジネスホテルの深いお風呂には入れず

洗面室への段差を乗り越えるのも大変でトイレに入るのも一苦労

(母は72歳。普段は足腰めっちゃしっかりしているのですが)

そのうち喘息の症状が出現、横になると咳が止まらなくなるのに

ベッドしかない部屋で身体の持っていきようがなく、眠れず

もうめちゃんこつらかったようです

 

→ホテルに入れば家よりもまし。と勝手に思っていた家族は

この現状が非常にショックでした

関係者の方からみれば、母の症状は

喘息の症状を除けば、一般的なコロナの症状だったと思うんですね

でも家族は、無用な心配、過剰な妄想をしてしまうもの

もし急変したとき、看護師さんへ連絡ができなかったらどうすんの?

え、段差につまずいてこけたら?風呂で滑ってこけたら?

もう全部が、悪いことに結びつく

見に行けない、助けに行けないことに不安は増し増しでした

 

喘息の薬と頓服薬が少なくなってきた、というので

ホテルに持っていこうとしたけれど、すぐには持っていけません

まずは保健所へ連絡し、許可をもらって決められた日に行く

もちろん、本人に会えるわけもありません

こういう時に限ってどっかから聞こえてくるんですよ

「◯◯さんの知り合い、☓☓さんに頼んで入院させてもらったらしい」

「※※病院は入院できるらしいで」

‥もう本人・家族の不安はMAX!!

 

→主治医に相談しましたが、どうにもできない と言われ

いつもは心強い主治医の先生方ですが、

誰にも助けてもらえないことに不安は膨らんでいきました

孤独感、ハンパなかったです

それに必ず出てくる「こうすれば助かる」的な変な噂

(だいたい姉がいつもこういう噂を拾ってくる笑)

正直なところわたしは、死ぬなら死んでもよい と思ってました

それはもう仕方のないことだから

でも、知らなかった、とか、気づかなかったとか、

できる方法があったのにやらなかったから亡くなった、というのは

絶対に嫌、それだけは絶対に嫌だと思い、情報収集に動きました

世の中、ワクチンと死亡した方のニュースは溢れているけれど

療養中に役立つ情報や正しい現状を把握する手段は意外と少ない

いろいろと教えていただく中で

今は本当に誰もが平等に入院できないんだ、ということを知り

冷静になれました

母には、何がどうしんどい、苦しいかを具体的に看護師さんへ

伝えるように言いました

昨日と比べてどうか、いつもの喘息の症状と比べてどうか

正しい判断を関係者の方にしていただけるよう

数値に出てこない症状を詳しく説明するように伝えました

 

父は発熱がありましたが結構元気で

一週間ほどで熱も下がりました

外に出てよいタイミングは保健所の方が教えてくれます

父は順調に回復し、周りに感染しない状態になりました

 

→父の症状は結局、インフルエンザよりも軽いような状態でした

ここまで個人差があることに驚きですが‥

自宅は敷地が広く庭がある旧家のため、本人とのやり取りもできました

接触はしませんが、敷地の中で物の受け渡しをしたり、

縁側や広い玄関を利用してお互いの様子を確認でき安心でした

父のメンタルを気遣い、庭に出ることをあえて促したりもしてました

おかげでいつものように庭の手入れをしたり、のびのびと過ごせたようです

父については、ホテルより自宅療養を選んだことは正解でした

 

そんな状態がしばらく続きましたが、突然母の熱が下がりました

もう急。何もかもが急。

感染も急なら解熱も急。

ただ本人は、そんなことよりも喘息の症状がひどかったので

保健所と相談して、予定より一日早く家に戻ることになりました

本来ホテル療養から戻る時は送りなし、自分で自宅へ戻りますが

帰宅が一日早かったこともあり、送迎の車で送って下さいました

後日、外にでてもよいと保健所から連絡をいただき

ようやく通院を再開することができ、喘息の治療を開始できました

予後ですが、

父は本調子ではないようですが、特に問題なし

母は食事が摂れず相変わらずよれよれですが

回復には時間がかかるようで療養中です

最後は家の中の消毒が必要です

くまなく消毒後、ようやく親と対面できた次第です

 

長くてすみません

最後まとめますね

今回痛感したのは、高齢者だけではこの事態は無理!ということ

大事な判断を迫られる場面が多いし、

診てもらえない不安感

入院できない不安感

何よりも不安なのは

軽症ですむのか、重症になるのか

その分かれ道が分からない。神に祈るしかない みたいな

そこらへんの恐怖、もうねハンパなかったです

これを対処するのは高齢者でなくても難しい と感じました

 

なので声を大にして言いたいのは

ひとり暮らしの家族がいる方

遠く離れた場所で暮らしている家族がいる方

特に高齢者が家族にいる方

その他家族じゃなくても、困りそうな人が身近にいる方

感染し療養が必要になることを想定して

サポートの準備をしておいて下さい

家族の中でも、そうなった時にどういう動きを取るか

話し合っておけばいざという時安心です

本人はもちろんですが、支える方もメンタルきつい

分担したり共有できれば負担は軽減できると思います

わたしも、事前に正しい情報を知っておけば

もっとよい動きはできただろうと思いますね

 

保健所の方は適切にとても親切にアドバイスをして下さいます

医学的にもしっかりフォローして下さっていると思います

ただ、

いつもの病院に通院できなくなる

何かあっても簡単に入院ができない

という現実に必要以上に恐怖を感じ

冷静な判断ができなくなったのは事実です

備えあれば憂いなし

感染してもすべての人が適切なサポートが受けれるよう

この体験談が少しでも役に立つことを願います

最後に、お世話になった藤井寺保健所の方々

親切な対応、心から感謝します ありがとうございました

 

この期間中、ほんと歳取った気がする‥

読んでくださった方々も長文、お疲れさまでした

最後はこの方に癒やされつつお別れしましょ

ひ、ひーす、、かっこよし

 

それではまたお会いしましょう .☆.。.:*・゚